畳の構造
畳ってどうなってるの?
畳って一口に言っても「どう出来上がっているの?」ですよね!
畳の構造は、下記の1~3のパーツで出来上がっております。
1. 畳床(たたみどこ)について
畳の土台になる畳床は、現在大きく分けて建材ボード床と稲ワラ床の2種類があります。お部屋のタイプに合わせて厚みが変わります。たくさんの種類がありますので、畳屋さんに見てもらって、ピッタリな物をお選びください。
建材ボート床
現在はこのタイプが主流になっております。
利点としましては害虫が繁殖しずらい。
成型材を使用しているので均一の厚みで凸凹しにくい。(柔らかめの新素材畳表に最適)
稲ワラ床
足当たりが自然で踏み心地が抜群!!
風通しの良いお部屋ですと、ワラが調湿効果を発揮してお部屋の湿度を快適に保つ役割をしてくれます。
2. 畳表について
現在日本で流通しているイ草畳表の約90%は中国で育てられて製品になった物です。
なので一般的に畳表と言えば現在は中国産畳表が主流となっているのが実状です。
今や貴重品となっている10%の国内産畳表ですが、そのほぼ全てが熊本県で作られております。熊本のイ草農家さんが手塩にかけて育て・作られた畳表はやはりJAPN MADEな仕上がりとなっております。
3. 縁(ヘリ)について
畳ヘリは畳をお取替えする際には新しい物と交換いたします。その種類、およそ20,000種類も!!あるそうです。色・デザイン・材質それぞれ違う表情がありますのでお部屋やお好みに合わせて、楽しみながらお選びください。
畳表の選び方
畳表の良しあしって???
畳表っていろいろあるみたいだけど、どれがどう違うの?ですよね!
畳表の品質は
- 経糸(畳表お織り上げている糸)
- イ草の長さ
- イ草の本数
- イ草の充実度(しっかり具合)
で差があります。
1. 経糸
○ 綿糸
経糸ではベーシック糸です。
畳の目に対して1本の物と2本使われている物があります。
○ 麻糸
糸自体が太く・丈夫なので上級品になると使用されています。
畳の目に対して1本の物、麻糸と綿糸を組み合わせた麻・綿と呼ばれる物、麻糸2本を使用した麻・麻と呼ばれる物があります。
2. イ草の長さ
イ草は田んぼで育てられております。なので同じように育てても良く育った長い物から短い物までいろいろな育ち方をします。草や葉っぱって先が細くて根元が太くなりますよね!そして先や根元は色が変わってたりしますよね!イ草も同じなんです。
良く育った長いイ草は品質の劣る両端を使わず、色や太さ草の強さが良い所だけを使用できます。ですので長いイ草ほど上等な畳表に使用されます。
経年変化をした際にキレイに色変わりするかどうかもこの長さが大きく関わっております。
3. イ草の本数
イ草の本数は多いほど畳表の密度が上がり耐久性が増します。お洋服の生地と同じで地厚な物の方が長持ちしますよね!
1枚の畳表にはベーシックな物で約4000本、上等な畳表になると7000本以上のイ草が使用されています。
4. イ草の充実度
イ草ってストロー状の草なんです。その草の芯はスポンジ状になっていてそのスポンジのようなモノが湿気を吸ったり吐いたりしてくれているんです!イ草を育てるのが上手な農家さんのイ草にはこのスポンジがしっかり詰まって充実していて強度もあります。この充実度が品質に大きく左右されます。
この充実度を高めるために農家さんは手塩にかけて育てております!なので農家さんでも大きく差があります。野菜や果物でも美味しい物を作る農家さんっていますよね!!やはり良いイ草を育てる農家さんは手間ヒマを惜しまず、工夫に工夫を重ねて試行錯誤されております。
そんな農家さんを応援するためにも私たちは良い品質の畳表をご提供したいと考えております。
新素材畳表
近年とても人気になっている新素材畳表。
変色しずらく、お手入れもラクラク♪古くなってもささくれしないのでお洋服にカスがついてしまうこともありませんよ!
代表的な物ですと、
セキスイ美草
プラスチック素材でできた畳表。湿気を吸わないのでカビることがありません。
なので害虫も繁殖せず、日本アトピー協会推薦の畳表です。
カラーや織り方も豊富でヘリ無し畳にしたり、カラーチョイスでお部屋を楽しくコーディネイトしていただけます。
ダイケン和紙表
新素材畳でも天然の物をとお考えの方に。
日本の技術、和紙をこよりのようにして織り上げた畳表。
和紙に特殊コーティングをしてあるので湿気を吸ったり吐いたりするのに水滴は弾きます。
こちらもカラーが豊富でお好みに合わせて素敵なお部屋へ!!
これら以上の商品は畳店がそれぞれの考え方でこだわりながら仕入れを行い、ご提案をいたしております。
是非いろいろと、聞いて・見て・触ってお客様にジャストフィットした畳をお選びください!
畳工事の種類
畳工事は大きく分けて3種類ございます。
我が家はどれになるの?とご不明な際には
遠慮なくお尋ねください。お客様にピッタリなご提案をさせていただきます。
新畳
畳床・畳表・ヘリ全てを新品でお作りする工事です。
新築の際。
畳を使用して20年から30年経過した際はコレにあたります。
表替え
畳表・ヘリを新品にお取替えする工事です。(畳床はそのまま使用します。)
前回交換してから10年くらいを目安に表替えをご検討ください。
裏返し
今、お使いになっている畳表を一度畳床から外して畳表の裏面を表面にして、再度縫い付けて新しいヘリを付ける工事です。
前回新畳工事または表替え工事をされてから3年~4年程で裏返しをしていただくのがキレイに仕上げるポイントです!!
お手入れ
普段のお手入れ
日常のお手入れとしましてはベストはほうきで掃き掃除をしていただくことがおススメですが、それも大変だとは思いますので、現実的には掃除機で畳の目に沿って
ゆっくりかけていただければと思います。
拭き掃除に関しましては、乾拭きをおススメしております。
その際にチョットした工夫としまして。
膝をついて雑巾がけは大変かと思いますので不織布が着いた(乾式の物)モップでかけていただくとラクラク、面倒でなくなりますよ!
濡れ拭きは上手にしていただかないと畳表が変色してしまうことがありますので「どうしても」の時以外は乾拭きをしてください。
カビの対策として
お部屋の湿度が55%以上になりますとカビが発生しやすくなるそうです。
なので湿気が多いな~、と感じましたら換気に気を付けてください。
冬場でも加湿器をかけてお家を閉めっきりにしてしまうとカビの発生原因になりますのでお気を付けください。
もしもカビが発生してしまったら・・・
あわてて掃除機をかけたり掃き掃除をせずにまずは消毒用エタノールを購入し、それを雑巾に塗布して畳を拭いてください。その後に掃除機をかけてください。
(初めに掃除機をかけてしまうと排気などでカビの胞子をまき散らしてしまう原因になります。)
その作業を1日おきくらいに2・3度繰り返していただければたいていの場合は納まるはずです。
発生から時間が経過し過ぎてカビが奥深くまで浸透してしまって、この作業でも納まらない場合には畳の交換をおススメいたします。